ラーメンを食べて頂いたお客様から
『美味しかった!』と言っていただくために、日々研究、勉強をしています。
もちろん、初代が創り上げた勘鳥居の基本は絶対に崩しません。
丁寧な仕込みもそうです。
とにかく一つ一つの仕込みに気を遣い、丁寧に仕込む事で美味しいラーメンが出来上がります。
例えば、一つ一つの仕込みが70点くらいだとしたら・・・
ラーメンとして完成した時に50点になる可能性があります。
満点のラーメンを毎日お出し出来るよう、努力し続けます。
ここで、勘鳥居の美味しさへのこだわりを、少しですがご紹介します。
麺
勘鳥居の麺は、100%山形県産の小麦を使用し、信頼ある製麺所に特注で造って頂いております。
太さは中太(18番)の、ちぢれ麺です。
『餅は餅屋』の言葉の通り、麺造りのプロから造って頂いたほうが美味しく、品質も良いです。
とてもしっかりとしたコシがあり、噛めば噛むほどに小麦の香りと味わいが楽しめます。
勘鳥居のスープにとても相性バツグンです。
スープ
豚骨をベースに、様々な工夫をしています。
単純に、いわゆる『骨』の部分からは旨味成分である『ダシ』は出ません。
骨に付いているごくわずかな肉や、軟骨部分、骨髄などからダシがとれますが、骨が多いと、
雑味も増えます。ですので当店では、普通に調理して食べて美味しい『肉』の部分もスープの
ダシの材料として加えています。
当店が仕入れをしている肉屋さんのお話では、他店様では、『スープの材料としては高額で、
純粋な肉の部分なんか絶対に使いません。スープの材料としては売った事がありません。』と言っていました。
勘鳥居は、平気でそういった仕事をしています。
しかし、色々な物を品数多く入れれば良いというものではなく、どんな事にも『バランス』があります。
例えば、とても綺麗な色使いでデザインの良いパンフレットがあるとします。
よく見ると、使っている色は多くても3色以内になっており、綺麗にまとまって見えます。
スープも同じような事が言えるのかもしれません。
綺麗に澄んだスープを造るよう、気を使っています。
食材
勘鳥居のラーメンに入る食材は、可能な限り『自家製』で手造りしています。
メンマは、初代の頃は塩漬けの短冊メンマを使用していましたが、どうしても塩漬けの漬物臭さが気になっていましたので、私の代からは、超高級乾燥短冊メンマを仕入れ、4日かけて何度も水を交換しながら水に浸して、十分に戻ったら固い節の部分をそぎ落とし、刻み、調味しています。
チャーシューは、豚バラ肉を使用し、当然自家製です。
餃子、ワンタン、ベーコン、バジルペーストもすべて自家製です。
バジルに至っては、三つの品種のバジルの種を仕入れ、種まきから始め、完全無農薬で栽培したバジルの生葉をブレンドしてペーストにしています。冬場から春にかけては、沖縄の信頼おけるハーブ農園からバジルの生葉を仕入れています。
最近の大多数のラーメン屋はほとんどと言って良いほど、『包丁』をまともに使える店はありません。ネギでさえ機械で切っている店がほとんどでしょう・・・
悲しい事です。機械で切ってしまっては切断面がつぶれ、香りが飛び、食感もぐちゃぐちゃです。
料理を売る側が包丁すら使わないでお客さんに料理を提供し、お金を取る・・・
家庭の主婦でさえちゃんと包丁を使って料理をするのに・・・
現代は、脱サラして明日からでもラーメン屋を開業出来るほどに実に様々な業務用食材がそろっており、また、調理経験が殆ど無くてもラーメンを作れてしまう調理機械や、ラーメン屋を開業するに至るまでのノウハウを教える業者なども存在しています。
もはやラーメン屋を運営するのに『職人』が必要ない時代なのです・・・
そんな安易な商売は無くなってしまうことを願います・・・
勘鳥居は、ラーメン専門店として初代が築きました。
上記で述べたように、自家製にこだわり、また一つ一つの仕込みを丁寧にする事も初代が創業以来続けてきた事です。
なおかつ、初代は時代の移り変わりに等にも敏感に対応し、変化し続けてきました。
ラーメンに命を懸けた 父である初代の志を背負い
息子の私も命を懸けて 勘鳥居の看板を守り抜きます。